Q-Successから2021年3月のWebサイト向けLinuxディストリビューションのシェアが発表された。2021年3月はDebianがシェアを増やし、Ubuntu、CentOS、Red Hat、Gentoo、Fedora、SuSEがシェアを減らした。Ubuntuは先月シェアが下落に転じ、2021年3月も引き続き下落した。一方、Debianは先月から増加傾向が続いている。
Red Hatは2020年12月、2021年12月でCentOS 8のサポートを終了すると発表した。CentOSはその後、アップストリームブランチであるCentOS Streamへ移行する。この変更発表は多くのCentOSユーザーに驚きを与えた。
因果関係は示されていないが、発表以降、Webサイトで使われるCentOSのシェアは下落傾向を続けている。Q-Successの報告するデータは、これまでCentOSを使ってきたユーザーがDebianへ移行している可能性を示唆している。
順位 | ディストリビューション | 今月のシェア | 先月のシェア | 推移 |
---|---|---|---|---|
1 | Ubuntu | 45.7% | 47.2% | ↓ |
2 | Debian | 21.7% | 19.6% | ↑ |
3 | CentOS | 15.5% | 16.5% | ↓ |
4 | Red Hat | 1.5% | 1.6% | ↓ |
5 | Gentoo | 1.1% | 1.2% | ↓ |
6 | Fedora | 0.3% | 0.4% | ↓ |
7 | SuSE | 0.1% | 0.2% | ↓ |
Q-Successは、上位1000万のWebサイト(2013年6月までの上位100万)を調査対象としており、Alexaによって提供されたWebサイトの人気ランキングの3カ月の平均順位を用いている。