GNUプロジェクトは米国時間2021年2月26日、GNU poke バージョン1.0のリリースをメーリングリストで報告した。GNU pokeはバイナリーエディターとして、ddやvim(のバイナリーエディターモード)を代替する存在。ビットやバイト単位の編集機能に加えて対話式の開発言語を提供し、ELFの再配置シンボルやMP3タグ、パーティションテーブルのエントリーなど編集に対応する。
GNU pokeは4126件のコミットと19人の開発者が3年の月日を掛けて手がけてきた。Tcl/Tkのライブラリーを用意することでGUI環境にも対応する。メーリングリストに投稿したJose E. Marchesi氏は「このプログラムは完璧とは程遠いもので、既知のバグや限界がある」と注意をうながしており、Debian GNU/Linuxはライブラリーのlibnbdが安定版パッケージとして提供されておらず、ライブラリー不足からコンパイルできなかった。