GNUは米国時間2021年2月24日、テキストエディター「GNU nano」を5.6にバージョンアップした旨をメーリングリストに投稿した。Downloadページではソースコードに加えて、Archlinux、Debian GNU/Linux、Fedoraなど各Linuxディストリビューション用のパッケージファイルをダウンロードできる。

  • WSL 2上で動作するGNU nano 5.6

    WSL 2上で動作するGNU nano 5.6

Newsページによればバージョン5.6は、検索に一致した文字列をハイライト表示し、配色は「set highlightcolor」で変更可能だ。既定では次のキーを押すまでハイライト表示は非表示だが、オプション「--showcursor」もしくは「set showcursor」で強制的に有効化できる。なお、検索結果をハイライト表示するオプション「--markmatch」および「set markmatch nano」は削除された。カーソルの位置や文字コードを表示するオプション「--constantshow」もしくは「set constantshow」使用時は「Alt(Meta)」+「C」キーで状態を切り替えられる。詳細な変更点はChangelogを参照してほしい。

nanoは簡易的なテキストエディター「TIP」として1999年11月に誕生し、2000年1月にnanoへ改称。2001年2月にはGNUプロジェクトの一部となり、2019年3月にはバージョン4.0、2020年6月にはバージョン5.0をリリースした。