インターネットイニシアティブ(IIJ)は2月17日、「Microsoft 365」や「Google Workspace」など各種クラウドサービスへのトラフィックをクラウド上で自動的に振り分ける「IIJクラウドプロキシサービス」の機能を拡張したと発表した。
約2万から3万ユーザー、最大同時100万セッションまでのアクセスに対応できる大規模ユーザー向けの品目が新たに追加され、同日より提供開始される。
「IIJクラウドプロキシサービス」は、各種クラウドサービス(SaaS)への通信をIIJのクラウド上にある独自開発されたプロキシサーバが自動で経路制御することで、ユーザーのネットワーク設備の負荷を軽減するサービス。
一般的に、社内からWebサイトにアクセスする際、ファイアウォールやプロキシサーバなどのゲートウェイ機器を経由する。しかし、「Microsoft 365」や「Google Workspace」などのSaaSを利用する場合は、通常のWeb閲覧に比べ、プロキシサーバで処理する1ユーザー当たりのセッション数が3倍から4倍程度に増えるため、プロキシサーバの負荷が増大して通常のWebアクセスにも影響を与えることが懸念されるという。
同サービスでは通常のWebアクセスに影響を与えないよう、SaaSを別経路に振り分けることで、既存のインターネット回線やネットワーク機器の負荷を軽減するという。なお、同サービスの提供価格は個別見積もりとなっている。