TheWindowsClubは2月13日(米国時間)、「Microsoft releases KB5001028 to fix 0x7E nwifi.sys Blue Screen」において、MicrosoftがWindows 10のBSOD(Blue Screen of Deth)クラッシュを引き起こすWi-Fi関連のバグを修正する緊急アップデートをリリースしたと伝えた。
このバグは、WPA3(Wi-Fi Protected Access 3)でWi-Fi接続を行う際、ブルースクリーンにnwifi.sysで停止エラー“0x7E”が発生していると表示され、Windowsがクラッシュするというもの。リリースされたアップデートは「KB5001028」で、これを適用することで問題が解消されるという。
WPA3は2018年に新たに発表された比較的新しい認証プロトコルで、SAE(Simultaneous Authentication of Equals)ハンドシェイクや総当たり攻撃からの防護などといった新しいセキュリティ技術が導入されている。現時点では、WPA2が主流であり、WPA3を利用するWi-Fiネットワークはそれほど普及していないため、Windows 10の該当のバグの影響も限定的であるとされてきた。
今回リリースされたKB5001028はWindows Update経由で自動的に適用される。アップデートの詳細はMicrosoftによる次のサポートページにまとめられている。Microsoftから、クラッシュが発生する具体的な理由については公表されていない。
対象となるのはWindows 10, version 1909で、version 2004や20H2はもともとこのバグの影響を受けない。何らかの理由でアップデートを適用できない場合は、次の軽減策を取ることが推奨されている。
- Windows 10, version 2004またはWindows 10, version 20H2にアップデートする
- (WPA3ではなく)WPA2を利用する
- 有線LANを利用する