コンカーは2月10日、デジタル化による請求書業務改革を目指す「デジタルインボイス構想」を発表した。これは、請求書の業務をデジタル化し、経理担当者のテレワークを実現するもの。

具体的には、入力、ワークフローの承認、規定チェック、予算チェック、分析機能などを提供する。

  • デジタルインボイスでデジタル化するプロセス

コンカー 代表取締役社長 三村真宗氏は、2020/12/2~2021/1/18に実施された、日本CFO協会との「リモート経理に向けた請求書の電子化に関する実態調査」(有効回答455件)のデータを示しながら、「紙の請求書がボトルネックになり、経理部門のリモートワークを妨げている。7割近い企業では、請求書がデジタル化されている割合が3割未満になっている。請求書のデジタル化の割合と在宅勤務の割合には相関関係があり、90%以上の企業が請求書の電子化の必要性を感じている」と、「デジタルインボイス構想」の背景を説明した。

  • コンカー 代表取締役社長 三村真宗氏

「デジタルインボイス構想」の中核は同社が提供するConcur Invoiceというクラウドサービスで、そのほか、予算管理のBudget、購買申請・発注、分析、Concur Mobileなどが連携。さらにパートナーであるLINEのAI OCRである「LINE CLOVA」や、インフォマートのクラウド上(電子)で受け渡しできるサービス「BtoBプラットフォーム請求書」と連携。データの入力業務の削減に取り組む。今後は、リモート監査、VAT(付加価値税計算)やECサイト(ECサイトで購入した請求書と連携)のパートナーとも連携していくという。

  • 「デジタルインボイス構想」を構成する要素

さらに、受け取り、入力、チェックの代行を行うBPOサービスも準備中だという。

  • 「BtoBプラットフォーム請求書」との連携

  • 「LINE CLOVA」で紙の請求書をデジタル化

  • スマホによる上長承認

同社では、2021-2024年にConcur Invoiceを1500社に普及させる計画だという。

  • Concur Invoiceの普及計画