Q-Successはこのほど、「82.2% of the websites use a valid SSL certificate, up from 17.8% five years ago.」において、Webサイトの82.2%が有効なSSL証明書を使用しているという調査結果を伝えた。2016年1月の調査では17.8%にとどまっており、それから5年間で64.4%増と大幅に普及が進んだことが示されている。
レポートはSSL認証局の市場動向を調査したものの一部で、SSL認証局別の市場シェアについて、2016年1月から2021年2月までの5年間の推移がまとめられている。調査対象はAlexa.comおよびTranco-list.euにおける人気ランキング上位1000万のWebサイトで、有用なコンテンツがないサイトやサブドメインは対象に含まれていないとのこと。
この表のうち、一番上の「None」はSSL証明書を使用していないWebサイトの割合で、続く「Invalid Domain」「Certificate Expired」「Unrecognized Authority」「Self-signed」はいずれも有効とは見なせないSSL証明書を使用しているWebサイトの割合になる。それ以降が認証局別の割合であり、合計すると82.2%になり、多くのWebサイトが有効なSSL証明書を使用していることを示している。
近年はLit's Encryptなどの無償でSSL証明書を発行する認証サービスも登場しており、WebサイトにおけるSSL証明書の普及を後押ししている。とはいえ、上の表を見る限り、有償のSSL証明書を利用するWebサイトの増加はそれ以上に目覚ましいものがある。今後、Webサイトにおける暗号化通信への対応は必須のものになっていくと考えられており、それに合わせてSSL証明書の利用もより拡大していくことだろう。