ウェザーニューズは3日、暴風などによる停電被害を予測する「停電リスク予測API」を同社サービスWxTechで提供開始した。「停電リスク予測API」は、1時間ごとの停電予測データは72時間先まで、APIを通して0(停電のリスク)なし、1(停電の可能性あり)、2(停電注意)、3(停電警戒)の指数で5kmメッシュの予測を提供する。

  • 5kmメッシュ停電リスク予測APIのイメージ。台風10号接近時で九州電力管内で大規模な停電が発生した昨年9月6日20時の予測データ(同社資料より)

    5kmメッシュ停電リスク予測APIのイメージ。台風10号接近時で九州電力管内で大規模な停電が発生した昨年9月6日20時の予測データ(同社資料より)

停電によるビジネスシーンへの影響は広く、工場の操業や物流配送の遅延、スーパーやコンビニの休業、病院など非常用発電の準備など事前に予測することで円滑な対応が期待できる。また、APIで提供されるため、各種サービスや製品開発での活用などシステム連携が図りやすい。同社では、停電前に自動で起動する蓄電池、停電予測データと連携するスマート家電の製品開発や、オフィス・店舗のデータを自動的にバックアップするサービスの開発などを例示している。