GNUプロジェクトは米国時間2021年2月1日、GNU C Library(以下、glibc) バージョン2.33のリリースをメーリングリストで報告した。glibcはGNUプロジェクトによる標準Cライブラリー実装として、1988年から保守されてきたプログラムである。本バージョンでは、数多くの変更を加えると同時に、最新のCPUに最適化する「HWCAPS(Hardware Capability Tunables)」のサポート範囲を拡大した。x86_64マイクロアーキテクチャーやAMD Zenベースのアーキテクチャーに対応している。
その他にもリンカーの改良や、32ビットハードウェアで実行しているLinuxのRISC-V ISAサポート、x86 CPUのクエリーマクロを提供するためにx86.hの追加に加えて、セキュリティホールやバグの修正が行われた。glibcは6カ月ごとのリリースを目指しており、次期バージョンとなるglibc バージョン2.34は、2021年8月1日のリリースを予定している。