Q-Successから2021年2月のWebサイト向けLinuxディストリビューションのシェアが発表された。2021年2月はUbuntuとCentOS、Red Hat、Gentooがシェアを減らし、Debianがシェアを増やした。Ubuntuは長期にわたって増加傾向を続けており、2021年2月の減少はこれまでとは異なる傾向となっている。これが一時的な変化なのか、長期にわたる傾向の変動なのか、今後の動向が注目される。
CentOSプロジェクトは2020年12月にCentOS 8を2021年末で終了し、それ以降はアップストリームであるCentOS Streamの開発に注力すると発表した。CentOS 7は従来のスケジュール通りのサポートとなるが、この方針に転換は既存のCentOSユーザーに大きな衝撃を与えた。
2020年2月におけるシェアの変動がこうしたCentOSの方針変更を反映したものかは定かではない。今後どのようにシェアが推移していくのかが注目される。
順位 | ディストリビューション | 今月のシェア | 先月のシェア | 推移 |
---|---|---|---|---|
1 | Ubuntu | 47.2% | 48.1% | ↓ |
2 | Debian | 19.6% | 17.2% | ↑ |
3 | CentOS | 16.9% | 18.6% | ↓ |
4 | Red Hat | 1.6% | 1.8% | ↓ |
5 | Gentoo | 1.2% | 1.4% | ↓ |
6 | Fedora | 0.4% | 0.4% | = |
7 | SuSE | 0.2% | 0.2% | = |
Q-Successは、上位1000万のWebサイト(2013年6月までの上位100万)を調査対象としており、Alexaによって提供されたWebサイトの人気ランキングの3カ月の平均順位を用いている。