Windows Centralは1月29日(米国時間)、「Windows Package Manager getting an uninstall option very soon|Windows Centralにおいて、Microsoftが開発中の「Windows Package Manager」にアンインストールオプションが追加されたと伝えた。
Windows Package ManagerはWindows用のコマンドラインベースのパッケージマネージャーで、そのコマンド名から「winget」の名称でも知られている。現在は、プレビュー版がMicrosoft StoreおよびGitHubリポジトリで公開されている。
Windows Package ManagerはWindowsのさまざまなアプリケーションを、コマンドプロンプトやPowerSHellなどで「winget install」コマンドを実行することによってインストールできるようにするツールで、Linuxで言えばaptやyum、dnfなどのパッケージ管理ツールに該当する。管理対象にできるアプリケーションはWindows Package Manager独自のリポジトリに登録されたものになるが、実験的な機能としてMicrosoft Storeで公開されている一部のアプリケーションのインストールにも対応している。
これまでは、アプリケーションの検索や新規インストールはコマンドで行えたが、アンインストールには対応しておらず、アンインストールするには別途Windowsのアプリケーションマネージャーを使用する必要があった。
これに対し、最近GitHubに公開された新バージョン「v0.2.10191 Preview」では、ついにアンインストール機能が追加されたとのことだ。これによって、「winget uninstall」コマンドでアプリケーションのアンインストールが可能になった。v0.2.10191 Previewは下記のリポジトリからダウンロードすることができる。
なお、Microsoft Storeでは「アプリ インストーラー」をインストールすることで利用できるようになる。Microsoft Storeへの配信は順次行われるため、v0.2.10191 Previewが適用されるタイミングはユーザーによって異なるので注意が必要だ。
アンインストールオプションは現時点では実験的な機能という扱いであるため、デフォルトでは無効になっている。有効に設定したい場合は、「winget settings」コマンドを実行するとテキストエディタで設定ファイルが開かれるので、そこで下図のようにexperimentalFeaturesのuninstallプロパティの値を「true」に設定する。
実験的な機能の有効/無効の状態は「winget features」コマンドで確認できる。
Windows Package Managerはまだ開発途上のツールであり、Linuxのパッケージマネージャーと比べれば十分な機能を持っているとは言えないが、着実に開発は進められており、正式リリースへの期待が高まっている。