半導体市場動向調査会社の米IC Insighstは、同社社長であるBill McClean氏の名を冠した年次半導体市場調査報告書「McCleanレポート2021年版」の発行に併せて2021年の半導体関連市場の予測を披露した。
それによると、2021年の世界のGDPは4.8%増と予測され、世界市場の回復に併せて電子機器市場も前年比8%増、さらにはIC市場は同12%増とそれぞれプラス成長となり、特にIC市場は2018年に記録した史上最高値4217億ドルを上回る4415億ドルを記録すると予測している。
またICの数量ベースの伸びは同10%増、平均販売価格の伸びは同1%増とも予測している。
さらに、半導体企業の設備投資額についてはTSMCとSamsung Electronicsが7nmならびに5nmプロセスの製造能力の拡充を進めているため、同15%増と2桁の伸びを予測している。なお、2020年は5nmプロセスの量産が開始されたが、2021年は3nmプロセスでの生産が開始される見通しである。