Intelは1月21日米国時間)、2020年第4四半期(10~12月期)の決算発表に併せて、自社開発の7nmプロセスを採用したCPUを外部ファウンドリに製造委託するかどうかの最終判断を発表することにしていたが、新CEOが就任する2月15日以降に先送りしたことを明らかにした。

7nmプロセス CPUに関しては、新CEOとなる予定のPat Gelsinger氏が現在、詳細な分析と今後の最善の道筋を評価中としているが、現在の社長兼CEOであるBob Swan氏は、「2020年7月に、7nmプロセスに対して長期にわたって歩留まりが低迷しているという課題を明らかにして以来、改善に向けた取り組みを進めてきたが、その結果、製造における問題は解決することができ、製品ロードマップにしたがい2023年に確実に提供できるという自信を持っている。同時に、私たちは外部のファウンドリパートナーとの長年にわたって築き上げてきた関係を引き続き活用し、彼らが製品ロードマップでより大きな役割を果たすことができると信じている」と説明しており、社内製造と外部製造委託を併用する方向で動いている可能性が高いとみられる。

最終的な判断の時期については、新CEOの就任直後にその決定が行われる予定としている。

決算発表に同席した新CEOとなる予定のGelsinger氏は、「Intelの長期計画について私からもっと話が出ることを多くの人が切望していることは理解しているがこれについては、実際にCEOに就任した後に明らかにしたい。ただ、7nmプロセスの進歩に関しては現在の自分の見解としては、7nmプロセスの歩留まり回復の進展については満足できるレベルとなっている」とし、2023年に発売される予定のCPU製品の大部分が社内で製造されるとの見通しを示す一方、ポートフォリオが多岐にわたることから、特定のテクノロジーや製品を外部ファウンドリに製造委託する可能性はあるとしており、詳細な分析と今後の最善の道筋を完全に評価した後、これらの取り組みとロードマップについての説明を行いたいとしている。