NTTドコモは1月21日、幅広いユーザー向けに、Arcturusの技術協力により、撮影した人や場所の3次元データを3D空間に再現した「Volumetric Video」映像のストリーミング配信を可能にする技術を開発したことを発表した。
「Volumetric Video」は、専用の機材を用いてあらゆる角度から撮影した人や物の3DモデルをVR空間にそのまま再現するだけでなく、被写体の動きも高精度にデジタル化できる技術で、臨場感のあるVRコンテンツを360度自由に視点を動かして視聴することを可能にするもの。同映像の配信には大容量のネットワークが必要になるため、これまでは短尺映像のダウンロード配信に限定されていた。
今回ドコモは、Arcturusの技術協力により、コンテンツのクオリティを一定以上に保ちながら配信時のビットレートを最適化する技術と長尺コンテンツの再生技術を開発し、長尺で高品質なVolumetric Video映像のストリーミング配信を可能にしたという。
あわせて、Arcturusが提供している、スマートフォンでVolumetric Video映像を再生するストリーミング配信アプリに、ヘッドマウントディスプレイなどの異なる仕様のデバイスでも最適化した映像を視聴できる開発を追加し、ユーザーはコンテンツをダウンロードする時間を待つことなく、視聴したいときに好きなデバイスですぐに映像を楽しめるということだ。
なお、NTTドコモは、2月4日〜7日に開催する「docomo Open HouseTM 2021」の「Virtual Booth」にて、同技術を活用し360度自由視点で楽しめる「Volumetric Video」映像コンテンツである「浜辺美波のジェスチャークイズ!」「VRバドミントン」の配信を予定している。