日本学士院は、優れた研究成果を上げて今後の活躍が期待される若手研究者に贈る「日本学士院学術奨励賞」の令和2年度授賞者に、オランダのデルフト工科大学の浦川篤教授ら6人を選んだ。新型コロナウイルス感染症の影響で授賞式は行わないが、受賞者には賞状・賞牌と副賞として記念品が贈られる。
日本学士院学術奨励賞の受賞者、年齢(1月18日現在)、現職、専門分野、研究課題は次の通り(顔写真はすべて日本学士院提供)。
・浦川篤氏、44歳、オランダ・デルフト工科大学化学工学科教授=不均一触媒、オペランド分光、「高圧条件・非定常操作による二酸化炭素の高効率触媒的変換と反応メカニズムの解明」
・岡勇輝氏、42歳、米カリフォルニア工科大学生物・生物工学専攻教授=哺乳類における本能行動の神経基盤、「体内の水分・塩分恒常性維持に関わる神経回路の機能的同定」
・鯉渕道紘氏、43歳、情報・システム研究機構国立情報学研究所准教授・総合研究大学院大学複合科学研究科准教授=計算機システム・ネットワーク、「並列計算機システムの相互結合網へのランダム性導入に関する先駆的研究」
・菅谷拓生氏、38歳、米スタンフォード大学経営大学院准教授=理論経済学、「私的観測下での繰り返しゲームにおける協調行動の一般理論の証明」
・三浦あゆみ氏、39歳、大阪大学大学院言語文化研究科准教授=英語史、「英語史における非人称構文の統語法・語彙の実証的研究」
・宮本圭氏、39歳、近畿大学生物理工学部准教授=生殖生物学・発生生物学、「卵内初期化機構に関する研究」
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