ヤマハは1月18日、Wi-Fi6に対応した無線LANアクセスポイント「WLX413」を、2021年3月に発売すると発表した。価格は248,000円(税別)。

  • 「WLX413」

「WLX413」は、同社初のWi-Fi6(IEEE802.11ax)に対応した無線LANアクセスポイントで、5GHz帯2つ(IEEE 802.11a/n/ac/ax)、2.4GHz帯(IEEE 802.11b/g/n/ax)1つのトライバンドをサポートする、WLXシリーズのハイエンドモデル。

トライバンドを搭載することで、大規模なオフィスや学校、ホテルなどに向けて、高速、多数端末接続、広範囲なワイヤレス環境を提供するトライバンドによる機器全体のスループットは、最大5.9Gbps(2.4GHz帯:1,147Mbps, 5GHz帯:2,402Mbps×2)を実現する(理論値)。

10Gbpsの有線LANインタフェースやUSBポートを備え、Wi-Fi6の高速通信や新技術であるOFDMA、4本の内蔵アンテナによるMU-MIMOで、機器全体で最大500台(2.4GHz帯:100台、 5GHz帯:200台×2)の多数端末の同時接続を可能にした。

  • 「WLX413」の特徴

また、Fast DFS機能は2つの5GHz帯の搭載により、航空・気象レーダー波を検出した際も別の5GHz帯に切り替えて、60秒間の通信切断を防ぎ、途切れのない通信を実現する。

「WLX413」は、同社のクラウド型管理サービス「YNO」に対応し、ネットワーク上にある「WLX413」と「WLX212」の設定や監視、ファームウェアアップグレード、接続端末の監視など、遠隔からの一括管理できる(最大1年間無償で使える「YNO」のライセンスが付属)。

オンプレミスでの管理についても、「WLX212」から新たに搭載された「クラスター管理機能」に対応し、別途コントローラー専用機を用意することなく、複数台「WLX413」と「WLX212」を一括管理できる。

  • 「クラスター管理機能」

また、RADIUSサーバー機能も搭載する。、

  • RADIUSサーバー機能

動作環境50℃に対応し、外部アンテナ端子に指定のアンテナを接続すれば、本体設置が困難な場所や環境にも無線LANを提供することができる。

オプションでIEEE802.3btに対応したPoEインジェクター「YPS-PoE-BT」

また同社は、オプションとして、10ギガビット/マルチギガビットおよびIEEE802.3btに対応したPoEインジェクター「YPS-PoE-BT」も2021年3月に発売する。価格は34,800円(税別)。

  • 「YPS-PoE-BT」

こちらはLANポート数は2(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T/5GBASE-T/10GBASE-T)で、うち1つがPoE給電可能ポート。最大給電能力は60Wとなる。