Mozillaは「Mozilla VPN: Protect Your Entire Device」において「Mozilla VPN」と呼ばれるVPNサービスを提供している。これまでWindows 10、Android、iOSが対象プラットフォームとされており、MacとLinuxは今後のサポート対象だった。しかし、2021年1月12日(米国時間)のアップデートで次のようにページが変更され、サポートプラットフォームにMacとLinuxが追加された。これでMozilla VPNは主要なプラットフォームをすべてサポートしたことになる。

  • 2021年1月12日のページアップデートでMacとLinuxが追加されたMozilla VPN

    2021年1月12日のページアップデートでMacとLinuxが追加されたMozilla VPN

  • 2021年1月12日よりも前の段階ではMacとLinuxはサポート対象外となっていた

    2021年1月12日よりも前はMacとLinuxはサポート対象外となっていた

本稿執筆時点で、Mozilla VPNが提供されている国や地域は米国、英国、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、マレーシアの6カ国とされており、日本は含まれていない。サポートエリアにおいて280を超えるVPNをサーバを提供しているという。Mozillaはこの6カ国以外の地域に関しては今後サポートしていくと説明している。

Mozilla VPNはプロトコルにWireGuardを採用しており、通信が高速という特徴があるほか、帯域制限も行わないとされている。ネットワークアクティビティは暗号化されるほか、IPアドレスは隠蔽され、ログはサーバに保存されない。日本でサービスが開始された場合、高速な通信速度やプライバシーを重要視する場合は選択肢になりうると見られる。