住友電気工業(以下、住友電工)は13日、独自エッジAI技術を開発するスタートアップOllo(オロ)と製造現場の生産性向上に向けた研究開発に取り組むことを発表した。東京大学松尾研究室のメンバーが中心となって設立したスタートアップ企業Olloは、画像認識エッジ「OLLO BOX」を展開。15cm×10cm×5cmの小さなボックスは、追加学習や初期設定時間を抑えた自動での作業分析が可能になるデバイスで、公式Webページには手軽なセットアップで勤怠管理や作業工程を分析する様子が動画で掲載している。
住友電工グループの複数の生産拠点において実証実験を行い、作業者の工程をデジタル化、業務効率化を加速させる構えだ。同社は2017年にIoT研究開発センターを設立、IoT/AIを活用した取り組みを開始し設備や製品情報のデジタルデータを生かした生産性の向上を図っている。従来、作業者の情報はウェアラブルデバイス等での計測は一部可能であったが、実運用のなかでは十分に活用できていなかったと同社は述べている。