NECは1月14日、生体認証と複数のソリューションをつなぐID連携機能を一体化した「Digital IDプラットフォーム」のサービス提供を開始すると発表した。また、同プラットフォームと連携できる入退管理や決済などさまざまなソリューションを開発し、2021年4月より順次販売を開始する。
同プラットフォームは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する中、約7カ月間のNEC社内での実証を経て最適化されている。同プラットフォームを活用することで、体表温測定やマスク未着用検知を含む執務エリアへのタッチレスな入退管理からPCログイン、ロッカーや複合機の利用、自動販売機や店舗での買い物や食堂利用など、さまざまなシーンをシームレスにつなぐことが可能。
また、生体認証とID連携の機能を一体化したクラウドサービスとして提供され、同プラットフォーム上では、顔認証などの生体認証を鍵として、本人に紐付くさまざまなIDを連携することで、事業者は、複数のサービスやソリューションをつなぎ、利用者に提供できる。これにより、従来のシステム構築に比べて低コストかつ事業状況に応じた柔軟な拡大が可能になるという。
同社は2021年度から同プラットフォームに接続できる検証環境を用意し、専任メンバーが要件の洗い出しから導入までをワンストップで支援するとしている。提供価格は月額50万円からで、同社は2023年度末までに累計150億円の売上を目指す方針だ。