Intelは、TSMCのみならず、Samsung Electronicsのファウンドリ部門であるSamsung FoundryともCPUの製造委託に向けた交渉を進める一方で、自社試作ラインでの製造歩留まり改善にも最後の期待をかけていると、米国の経済メディアであるBloombergが伝えている。
Intelは、自社開発の7nmプロセスを採用したCPU製造を外部委託に切り替えるかどうかを2021年1月21日に開催する2020年第4四半期業績発表の場で公表するとみられているが、Intelの内情に詳しい情報筋によると、Intelは、ギリギリまで製造歩留まり改善に期待をかけており外部製造委託を最終的に決めかねているという。Bob Swan CEOは、「Intel自身の7nmプロセス、または外部ファウンドリのプロセス、あるいはその両方の組み合わせで2023年に新製品を提供する」と2020年10月の時点で述べているが、いまだに方針を決めかねている模様だ。
TSMCは、Intelから製造受託した場合、試作は5nmプロセスで行うものの、量産は5nmの改良縮小版である4nmプロセスで行う可能性が高いという。TSMCの4nmプロセスは、2021年第4四半期にテスト生産が開始され、2022年より大量生産に移行する予定となっている。
1月21日に予定されている業績発表の場でIntelがどのような2020年通年業績を示し、そしてCPUの製造方針に関してどのような発表をするのか、世界中の半導体関係者が注目している。