ASPINA(シナノケンシ)は1月7日、同社の電動3爪ロボットハンドシリーズに新たに把持力50Nモデル「ARH350A」を追加したことを発表した。
同製品は把持力50Nに加え、最大つかみ把持重量3,000g、最大つまみ把持重量500g、ストローク(最大開口径)Φ143mm(標準爪)を実現した協働ロボットとの親和性を高めたロボットハンド。主な用途としては、金属加工や精密部品の組み立てのほか、食品・化粧品・医薬品や物流分野などとしており、従来製品に同製品が追加されることで把持できるものの種類と幅が広がることとなると同社では説明している。
また、把持力5Nモデル「ARH305A」と同じく中央部の中空構造を採用。さらに、ブレーキ機能により停電時におけるワークの落下を防ぐことを可能としたという。
加えて、モータとコントローラの一体化によって小型化を実現したほか、爪の交換を可能としており、将来的にはARH350A向け2爪把持を可能とするオプションや、水や油を使う現場での利用を可能とするグローブの提供をオプションとして用意するとしている。
なお、同製品はプラグアンドプレイ拡張機能に対応しており、Universal Robots、TechmanRobot、ファナックの3社のロボットに2021年2月以降対応していく予定とするほか、それ以外のメーカーのロボットにも順次対応していくとしている。さらにプラグアンドプレイに対応していないメーカーのロボットに装着を可能とする変換板も用意しており、そうしたオプションを活用することで幅広い用途に対応を進め、市場を拡大していくことで、ARH305Aと併せて年間1000台出荷の実現を目指すとしている。