JX通信社とパトライトは1月7日、JX通信社が開発・販売するAI緊急速報ツール「FASTALERT」(ファストアラート)を用いた防災ソリューション分野で連携を行うと発表した。これにより、回転灯・表示灯を提供するパトライトのネットワーク対応型表示灯と、SNS上から災害・事故・事件などリスク情報をリアルタイムに配信しているFASTALERTを組み合わせ、FASTALERTが強みとするリスク速報を、わかりやすく受け取ることが可能になるという。
FASTALERTは、マスメディア・自治体・インフラ企業などで活用されている、AI緊急速報ツール。ソーシャルメディアで投稿される事件・事故・災害・事件・事故・テロ・インフラ障害などの情報事象をAIが収集・解析し、重要な必要な情報だけを映像などとともにリアルタイムに即時配信する。
従来のハードウェアに依存した防災情報収集に比べ、広範囲かつ幅広いリスク情報事象を安価にキャッチする捉えることが可能であり、激甚化する昨今の災害への備えとして、公共分野での防災情報収集の補助から、インフラ企業のBCP対策ツールとしても導入が進んでいる。
FASTALERTはWebブラウザで利用でき、導入コストを抑え、必要なエリア・種別の情報のみを受信できる選択性が特徴となっているが、多様な情報の監視を必要とする企業などから、より視認性の高い受信方法を求める声があったという。
今回、ネットワーク対応型パトライトと公式連動を実現したことで、クラウド上のFASTALERT基盤システムから直接、指定した情報の受信を通知することが可能となった。FASTALERTに対応する製品は、パトライトが提供するEthernetで通信・制御を行うタイプの積層信号灯の「NH-FVシリーズ」となり、ランプ点灯による光の情報のほか、MP3音源を再生することで、音声情報の報知も行える。
監視業務に用いられているパトライトとの販売連携の提携により、JX通信社が提唱する「ソーシャル防災」の可能性を広い分野で啓蒙し、販売を拡大していく考えだ。