ヴィーム・ソフトウェア 執行役員社長 古舘清氏は、2021年の年頭所感を発表した。

明けましておめでとうございます。旧年中は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。新年にあたりご挨拶を申し上げます。

2020年は世界的なパンデミック下、さまざまな新常態が生まれました。伸張するクラウド・データ・マネジメント需要に応え、Veeamは順調に成長を遂げました。その中で日本は引き続き、グローバルビジネスの全体平均を大きく上回る伸びを改めて記録しました。

昨年は、クラウド・データ・マネジメントの課題解決リーダーとしての基盤を確立することができました。クラウド、仮想、物理のあらゆるワークロードに対して、シンプルで信頼性と柔軟性に優れた保護を実現するVeeam® Availability Suite™が、Azure、AWSの支援を拡大し、大きく支持された成果です。加えてKastenの買収が、新しいクラウドネイティブなアプリケーションの基盤を構成するコンテナツール、Kubernetes向けのデータマネジメント体制を強化しました。

また、サービスプロバイダーがVeeamを活用して収益を創出する、サービスとしてのバックアップ(BaaS)およびサービスとしての災害復旧(DRaaS)を提供するための取り組み、Veeam Cloud & Service Provider(VCSP)プログラムも好調でした。VCSPとして、KDDIの法人向けクラウドサービス「KDDIクラウドプラットフォームサービス」のオプションサービス「KCPS バックアップオプション」は、新たにVeeam Backup & Replicationの利用を開始しています。

さらには、日本企業のクラウド・データ・マネジメントの評価支援にあたる、Veeam独自のクラウド・データ・マネジメント アセスメントを提供開始しました。企業のデータマネジメントの成熟度を診断する本サービスは、DX推進に必要なデータマネジメントにとって力強い推進ツールとして好評を得ています。

本年最も注力する分野のひとつは、コンテナ向けのクラウド・データ・マネジメントの拡充です。業界をリードするKastenのKubernatesネイティブのバックアップソリューションと、Veeamのクラウド・データ・マネジメントの統合により、最も完成度の高いプラットフォームを提供し、お客様のDX実現を加速します。

昨年から引き続き大手企業での採用も加速。その中でも通信・金融・グローバル製造業の顧客基盤が拡大するでしょう。2020年の西日本・中部支社設立によるエリアビジネス拡大を基盤に、中堅・中小企業のビジネスもさらに強化すべく、パートナーシップも拡大してまいります。

2021年はクラウド・データ・マネジメントを必要とする国内外の企業ニーズにきめ細かく応え、日本が世界市場をけん引する成長を継続すべく精進してまいります。