江崎グリコは24日、同社の歩みや歴史を展示する江崎記念館をブラウザで体験できる「江崎記念館Web-VR」をローンチした。

近代化産業遺産にも認定されている記念館は、1922年創業の同社の歴史や歩みを記すもので、実際の建物は50周年を迎えた1972年に大阪市西淀川区に設置されている。電話予約で無料訪館できるが、新型コロナウイルス感染予防のため現在は同時入館数を20名に制限している。そんな中でローンチした「江崎記念館Web-VR」は、遠隔からもブラウザひとつで館内の豊富な資料を閲覧できるものだ。

館内は広く、歴史ある"グリコ"のお菓子はもちろん、"オマケ"で一世を風靡したグリコのおもちゃ(1927年から1973年まで)や創業者江崎利一氏の書斎、当時の生産器具などを見て回ることができる。マークが記してあるものは、クリックで別資料へと飛べるようになっている。

  • ところ狭しと並ぶグリコのおもちゃ(同社資料より)

    ところ狭しと並ぶグリコのおもちゃ(同社資料より)

道頓堀のネオンも有名なグリコだが、その変遷の脇にある"ジオラマに入る"をクリックすると戎橋からサインを見上げるようなジオラマの世界へ入り込めるなどユニークな仕掛けも施されている。

  • "ジオラマに入る"と出現する懐かしい風景(同社資料より)

    "ジオラマに入る"と出現する懐かしい風景(同社資料より)