Synopsys(シノプシス)は2020年12月17日(米国時間)、Amazon Web Services(AWS)が、ArmベースのGraviton2プロセッサ搭載サーバ・システムに、シノプシスの細粒度並列処理(FGP:Fine-Grained Parallelism)テクノロジを採用した「Synopsys VCS 機能検証ソリューション」を採用したことを発表した。
マルチコア/メニーコア・プラットフォームのメリットを最大限活用できるよう最適化されたFGPテクノロジーをAWSクラウド・プラットフォームに組み込むことにより、クラウド上でのシミュレーション処理能力を高め、SoCの開発/検証を短期化する事が可能になると同社では説明している。
また、シノプシスの検証用IPや最先端デバック・ソリューションの「Verdi」ともネイティブ統合されているため、設計者は、ハードウェア使用コストを下げつつ、高い検証パフォーマンスを実現することができ、検証生産性を高めて検証終了までにかかる期間を短縮することができるともしている。
現在、Graviton2はAmazon EC2インスタンスで活用されており、Amazon EC2担当副社長のDavid Brown氏は、「我々は、自社の次世代データセンター・チップの開発期間を短縮するため、早い段階からシノプシスの機能検証ソリューションを採用してきた。AWS Graviton2でシノプシスの各種検証ツールを活用することによって、開発コストを抑えつつフルチップのシミュレーションを実行することが可能となった」とコメントを寄せている。