ブレインパッドは17日、伝統工芸品"熊野筆"の検品工程をAIで自動化する「不良品検知プロダクト」を発表した。

高級化粧筆にも利用される熊野筆は、経験と技術を持つ伝統工芸士が検品作業を行い製品化するが、繊細な"職人の眼"を要する。品質維持や後継者の課題に対して、機械学習サービスやコンサルティングを提供するブレインパッドと広島県で熊野筆を製造する晃祐堂が取り組んでいた。

  • 熊野筆と瞬時に良品/不良品を判別するプロダクツ(同社資料より)

    熊野筆と瞬時に良品/不良品を判別するプロダクツ(同社資料より)

良品の熊野筆約300本を360度で撮影した総数5000枚の画像の学習から不良品検知アルゴリズムを開発。その後ハードウェアを2カ月で製造し、「不良品検知プロダクト」を完成させている。プロダクトは、熊野筆の穂首が360度回転する間に約20枚の画像を自動撮影、AIが数秒で良品/不良品を判別する。