Dockerは12月16日(米国時間)、「Download and Try the Tech Preview of Docker Desktop for M1 - Docker Blog」において、Apple M1に対応したDocker Desktopのテクニカルプレビュー版の公開を開始したと伝えた。Dockerは興味のあるユーザーに対し、テクニカルプレビュー版をダウンロードして試してほしいと呼びかけている。

  • Docker - An open platform for distributed applications for developers and sysadmins.

    Docker - An open platform for distributed applications for developers and sysadmins.

DockerはDocker DesktopをApple M1に対応させるには、次の3つの課題を解決する必要があるとしている。

  1. HyperKitからAppleの新しいVirtualization Frameworkへ移行
  2. ビルド用のツールチェーンをM1対応へ移行（2021年2月に公開が予定されているGo 1.16から対応予定）
  3. 開発を継続するために十分な数のM1 Macの導入

Docker Desktopはこれまでにすでにマルチプラットフォームビルドに対応しており、M1対応のDocker Desktopに関しても同様と説明されている。M1対応のDocker Desktopでx86とARMの双方のイメージのビルドおよび実行に対応しているという。

内部的にどのような仕組みで双方のアーキテクチャに対応しているかといった詳細な情報は掲載されていない。ただし、既存のDocker Desktopにおけるマルチアーキテクチャ対応方法は公開されており、M1版に関しても今後詳しい情報が公開されるものと見られる。

今回公開されたバージョンはかなり初期の段階に位置づけられており、まだ多くの問題が存在するものと見られる。Dockerはプレビューリリースであることを念頭に置きつつ、試してほしいとしている。なお、正式版は2021年第1四半期のリリースが予定されている。