UiPathは12月17日、奈良市が国民健康保険料の減免措置にかかる事務をRPAプラットフォーム「UiPath」で自動化したと発表した。

4月7日に閣議決定された「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」の1つである国民健康保険料の減免措置に関して、奈良市では、その事務手続きを担当職員による手作業で実施していた。

具体的には、申請書類の審査終了後、書類の記載内容を担当職員がExcelに入力し、Excelのマクロによって減免額を計算、そのデータを国保システムに入力したうえで、更正決定通知書および納付書を印刷し、送付するフローで行っていた。

  • 奈良市における国民健康保険料の減免措置にかかる事務のRPA適用後の業務フローイメージ

    奈良市における国民健康保険料の減免措置にかかる事務のRPA適用後の業務フローイメージ

今回、奈良市では減免額のデータを国保システムに入力する作業と、通知書および納付書の印刷作業を自動化した。今回の自動化では、手作業の場合1件あたり15分かかっていた申請処理をRPAの活用により、3分で対応ができるようになり、事務手続きは月平均200件の申請があることから、月間の業務削減時間は40時間に達したという。