味の素は16日、新事業創出に向けてコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を開始すると発表した。フードテックやヘルスケア分野のスタートアップ企業への投資を通じて、"食と健康の課題解決企業"の実現を目指す。
同社は中期経営計画(2020年~2025年)において「食と健康の課題解決」を目的に、経営資源の集中をグループ基本方針に掲げている。DX(デジタル・トランスフォーメーション)による業務改革、戦略遂行のスピードアップにも触れているが、6月には社外向けアクセラレータ―プログラム「Ajinomoto Group Accelerator」をスタート、先月には米国ベンチャーキャピタルAgFunder Inc.や日本ベンチャーキャピタルのファンドへの出資(ニュースリリース)、今月10日には6社(エリー/Greenspoon/Coloridoh Inc./TechMagic/hakken/リクシス)をアクセラレータプログラムから採択、14日には大豆由来の植物肉の開発・製造を手がけるスタートアップ企業DAIZ社への資本参加(ニュースリリース)と、その歩みを加速させている。
16日からは同社R&B(Research and Business)企画部にグループを新設、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)活動を開始させている。投資対象領域には「Well-Being」「地域・地球との共生」「食の伝承と新たな発見」「調理の進化」の4つが設定されており、それぞれに広く分野例が示されている。