日立ソリューションズは12月15日、英what3wordsと販売代理店契約を締結し、世界中の場所を3メートル四方に区切ってあらかじめ3つの単語を割り当てた「what3words」のデータベースに接続可能なサービスを同16日より販売開始すると発表した。価格は個別見積。
新サービスの利用により、住所で示すことが困難な山間部や施設などの場所を特定できるという。3つの単語は日常で使用する言葉のため音声入力とも親和性が高く、似た住所や、緯度経度の伝達誤りによる場所の間違いを防止できる。また、同サービスは日本語を含む40カ国の言語に対応しており、世界中の人と共通の手段でコミュニケーションを実現可能とのこと。
同サービスの特徴として同社は、「世界中を3メートル四方に3単語を割り当てることで、特定の場所を共有可能」「3つの単語を40カ国語に変換することで、世界中の人と位置を示す情報の共有が可能」「GPS座標と3単語を相互変換できるAPIの提供で、既存の地図を活用したサービスとの連携が可能」の3点を挙げる。
なお同サービスでは、GPSなどで取得した座標(緯度と経度)と3つの単語を相互変換できるAPIを提供する。このAPIを利用すれば、配達業務や観光案内といった地図を活用したサービスに対して、3単語で場所を示す機能を追加可能。
同社は利用事例として、「スマートフォンアプリからピザを注文、配達先は3単語が示す広大な公園の中央にあるベンチ」「店舗情報に掲示している3単語を音声で入力し、店舗までの道案内を実施」「住所の補足として添えた3単語で正確な物品の搬入口を特定」の3パターンを挙げている。
なお同社は、今後も場所に関わるサービスを提供する企業に向けて同サービスを販売することで、デジタルトランスフォーメーション(DX)を支援していくとのことだ。