NECソリューションイノベータは12月14日、鹿島道路にICT活用の建機の稼働状況を見える化するシステムを2020年10月に提供したと明らかにした。今後、NECソリューションイノベータは鹿島道路への同システムの設置拡大を進め、建機の現場管理の効率化を支援する。さらに、2021年から同システムを建設業界へ幅広く提供し、建設業界のデジタルトランスフォーメーションに貢献していく考えだ。

  • システム概要

    システム概要

鹿島道路では、日本全国に配置されている建機の稼働現場や稼働時間について、全国の各支店からの報告書を基に集計を行っていたため、タイムリーで正確な稼働状況を収集することが課題となっており、日々の稼働状況を把握するシステムの導入が求められていたという。

今回開発したシステムでは、建機に設置された加速度センサとGPSセンサを備えたSigfox通信デバイスにより、建機の稼働時の振動から稼働状況を自動で検出し、GPSの位置情報と併せることで、同システムの地図上で建機の位置や稼働状況を視覚的に確認することができる。

  • 位置情報表示イメージ

    位置情報表示イメージ

また、稼働情報や位置情報をCSVデータでダウンロードし、他のシステムの地図上に展開することも可能としている。使用するデバイスは小型軽量(170mm×20mm×27mm)/電池駆動のため、建機に容易に装着することができる。