2020年12月9日~11日にかけて東京ビッグサイトにて開催されたナノテクノロジーに関する国際総合展示会「nano tech 2021 第20回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」にて、Formlab(フォームラブズ)は独自技術「LowForceStereolithography(LFS)」を搭載する3Dプリンタ「Form 3」や2021年度から出荷を開始するForm 3より大型の造形が可能な3Dプリンタ「Form 3L」、生体適合性レジンに対応した3Dプリンタ「Form 3B」など各種ソリューションの展示を行っている。
2019年9月より日本での展開を始めたForm 3の特徴は、独自技術であるLFSの搭載である。LFSはLPU(Light Proseccing Unit)という移動式のレーザーユニットを設置することで、常に造形物に対して垂直にレーザーをあてる事で、正確で微細な造形を実現することができる方式だという。
一方のForm 3Lは、造形エリアをForm 3の145mm×145mm×185mmよりも大きな335mm×200mm×300mmまで拡大したモデル。これにより、これまで縮小してしか再現しかできなかった造形物をより大きなサイズで造形できるようになっている。
また、Form 3では1基だったレーザーが2基に増設されており、より細微な造形を可能にしている。
Form 3Lはすでに予約の受付を開始しており、出荷は2021年上旬を予定しているという。
そのほか、同社が医療向けに開発した生体適合性レジンに対応し、人の肌に触れる製品の試作や、実験用器具などの造形が可能な「Form 3B」や、最高238度の高温にも耐えられるレジン「High Temp」などのさまざまな用途に対応可能な3Dプリント用レジンなどの紹介を行っていた。
なお、同社はSLS方式の3Dプリンタの開発も予定しているとしており、多様な製造業のニーズに応えていく考えだ。