デロイト トーマツ グループは10日、テクノロジー・メディア・通信分野(TMT)の企業を対象にした売上高に基づく国内成長率ランキング「デロイト トウシュ トーマツ リミテッド 2020年 日本テクノロジー Fast 50」を発表した。18回目を迎える同社のランキングは、上場/未上場を問わず応募企業を対象に過去3決算期の収益(売上高)に基づく成長率をランキングで発表するものだ。
初受賞で5914.1%という高い伸びを見せた1位のスタメンは、社内エンゲージメントを向上させるための豊富な機能に、ワークフローやファイル共有などSaaSモデルで提供するHR Tech企業。愛知県は名古屋市に本社を構え、"社内制度"を軸とした会社と従業員、従業員同士の信頼関係の向上を図るための仕組みをクラウドで提供している。2位のカンムは、誰でも作れるVisaプリペイドカード「バンドルカード」を提供するスタートアップ企業でVisaが提供するFintech ファストトラックプログラムに参加、セブン銀行との資本業務提携を行うなど事業を拡大。12月4日にはカードアプリが4年間で累計300万ダウンロードを達成したことを同社は発表している。成長率は1787%。
"ホバーバイク"などのエアーモビリティ事業でも知られるA.L.I.Technologiesが3位にランクイン。1014.6%の成長率はドローン・AI事業の成長が要因で、共同研究開発パートナー数を拡大させ、全国の操縦士をネットワーク化することでドローンソリューションのユースケースやエリアを拡大させたことにあると同社は述べている(ニュースリリース)。