米InveniAIと協和キリンは12月9日、InveniAIのAI創薬プラットフォームである「AlphaMeld」を新規標的探索に活用するため、共同研究提携を拡大したと発表した。
AlphaMeldは、機械学習アルゴリズムを用いたAIベースのプラットフォーム。同プラットフォームは、10 年以上にわたってデータセットのクリーンアップ、キュレーション、統合を重ねてきたことにより、理想的な薬物療法のモダリティ(抗体、タンパク質置換、siRNAなど)、疾患の重症度、遺伝子オントロジーなどに基づいて、医学的、科学的、戦略的な要素と商業化の可能性を考慮した検証可能な仮説を生み出すことが可能だという。
両社は2018年よりAlphaMeldを用いたパイプラインの新しい疾患への再発明を介したポートフォリオ価値最大化を目的として協業してきている。
今回の提携拡大により、協和キリンは AlphaMeldのさらなる活用が可能になり、さまざまなアンメットメディカルニーズを満たすことのできる抗体医薬品パイプライン創製のため、新規標的探索やその検証を実施する。また、開発候補品を臨床開発フェーズへ進めるにあたり複数のプログラムを選択することが可能になるという。
同契約に基づき、InveniAIは一時金、開発や販売にともなうマイルストン、売上に伴うロイヤルティを受け取る。