電通は12月7日、スマートフォンアプリの位置情報を用いてOOH(屋外・交通)広告に接触した生活者の実行動分析を行い、統合メディア視点でOOH広告のプランニングから効果検証までを行うことが可能な手法「OOH LIQUID」を開発したと発表した。
「OOH LIQUID」は、米GroundTruthがユーザーの許諾を得て匿名取得する位置情報データを活用することで、OOH広告の媒体単位(媒体社が販売しているメニュー単位)で人流を分析し、推計広告接触人数を算出することが可能だという。さらに、OOH媒体ごとに以下の三つの切り口で推計広告接触人数を捉えるダッシュボード機能を実装している。これにより、OOH広告の推計広告接触人数に基づいた出稿時期の検討や、出稿後の効果検証が可能だ。
- 推計広告接触人数の週次推移(2020年1月13日以降)
- 任意週における、性年代別の推計広告接触人数
- 特定の期間と比較した推計広告接触人数の増減率(前週、前月との比較が可能)
さらに「OOH LIQUID」では、テレビの実視聴ログに基づき広告配信・効果検証を行う統合マーケティングプラットフォーム「STADIA」との連携や、電通グループ独自のデータ基盤である「People Driven DMP」の活用で、「サイト来訪」や「店舗送客」などのKPIに沿ったOOHのプランニング・効果検証ができるとのことだ。