AGCは12月4日、化学品プラントの運転管理、品質管理などを一括管理できる化学品プラント運転一括管理システム「CHOPIN(ショパン)」を開発したと発表した。2021年より本格導入を開始し、2023年までに千葉工場、鹿島工場のすべての化学品プラントに同システムを展開し、運転操業ノウハウの完全デジタル化を目指すとしている。

  • 化学品プラント運転一括管理システム「CHOPIN」使用時の様子

同システムは、これまで異なる複数のシステムで運用されていたプラント運転に関するすべての情報をはじめ、オペレーターの作業指示・作業ログや申送り情報もデジタル化し、統合管理が可能なシステム。

2019年より千葉工場の高機能フッ素樹脂製造プラントで開始した試験運用では、1日当たり11時間以上の作業時間削減を実現しているという。また、同システム導入により同プラントの安定稼働を実現した結果、年間1億円以上のコスト改善効果も上げているとのこと。

同社は今後、現場作業の点検データなどを運転管理システムへ逐次入力ができるよう、モバイル端末を用いたリアルタイムデータ活用を推進する方針だ。