米Amazon.comの関連会社である米Amazon Web Services(AWS)は12月1日(現地時間)、開催中のオンラインイベントである「AWS re:Invent」において、Amazon Monitron、Amazon Lookout for Equipment、AWS Panorama Appliance、 AWS Panoramaソフトウェア開発キット(SDK)、Amazon Lookout for Visionを発表した。この5つの新しい機械学習サービスは、いずれも工業や製造業のユーザー企業が生産工程にインテリジェンスを組み込むことができるというもので、業務効率、品質管理、セキュリティ、職場の安全性の向上に利用できるとのこと。
新サービスは、高度な機械学習、センサー解析、コンピュータビジョンの機能を組み合わせ、工業や製造業のユーザー企業が抱える共通の技術的な課題に対応し、現在利用可能なクラウドからエッジまでの産業向け機械学習サービスを提供する包括的な製品群としている。
5つの新サービスのうちAmazon Monitronは、センサー、ゲートウェイ、機械学習サービスで構成するエンドツーエンドの機械モニタリングソリューションを提供し、メンテナンスが必要な機器の異常を検知する。
Amazon Lookout for Equipmentは、既存の機器センサーを利用中のユーザー企業がAWS機械学習モデルを使用可能にし、機器の異常を検知及び予知保全を実現するとのこと。
AWS Panorama Applianceは新しいハードウェアアプライアンスであり、ユーザー企業の生産現場にある既存のカメラを利用し、コンピュータビジョンを使用した品質管理と職場の安全性向上を実現するという。
AWS Panoramaソフトウェア開発キット(SDK)では、産業用カメラメーカーがコンピュータビジョン機能を新しいカメラに組み込むことが可能。
Amazon Lookout for Visionは異常検出ソリューションであり、AWSが学習させたコンピュータビジョンモデルを元に、画像やビデオストリームを使用して製品またはプロセスの異常や欠陥を検出するとのことだ。