NECグループのフォーネスライフは12月2日、米SomaLogicの血中タンパク質解析技術を活用し、健康状態・疾病リスクを可視化する、血中タンパク質測定サービス「フォーネス ビジュアス(Fones Visuas)」の提供を開始すると発表した。
同サービスは、約5000種類の血中タンパク質の解析結果と日本人向けに検証が行われた疾病予測アルゴリズムを組み合わせ、心血管および脳血管疾患の4年以内の初発・再発リスク、8つのからだの状態 (肝臓脂肪、糖代謝能力、心肺持久力、アルコールの影響、基礎代謝量、体脂肪率、内臓脂肪、除脂肪体重)を可視化するもの。
8つのからだの状態のうち、糖代謝能力の可視化により、糖尿病の診断に用いられるOGTT(10時間以上絶食後、75gのブドウ糖を飲み、血糖値の推移を測定する検査)と同種の結果を少量の採血で導き出すことができるといい、生活習慣病のリスクチェックにも役立つとしている。
また同サービスは、NECソリューションイノベータの「NEC 健診結果予測シミュレーション」を活用し、健康診断の結果から、一人ひとりに適した生活習慣の改善提案や生活習慣の改善を実践した場合の将来予測を提示する。さらに、専用のスマートフォンアプリから、食生活や運動など日常生活における生活習慣の改善フォローを行い、個々人の主体的な健康改善のための行動変容を促すことが可能だ。
なおフォーネスライフは、12月1日より提携する医療機関「健康院 健康院クリニック」にて、NECグループ社員を対象に先行して同サービスの提供を開始しており、2021年1月末より順次全国の提携医療機関で一般向けにサービスを提供する予定。2029年までに一般健診への組み込みなどにより、国内売上高300億円超を目指す方針だ。