クニエは12月1日、Celonisのプロセスマイニング製品を使った業務プロセス分析サービスを開始したことを発表した。

同サービスは、Celonisのプロセスマイニング製品を使ってシステムのイベントログデータをもとに業務プロセスを可視化し、問題の発見とその原因を特定し、対応案を検討するもの。

日々稼働するさまざまなシステムに接続し、横断的にデータの収集を行い、全てのプロセスを自動で分類し、業務パターンを算出し業務プロセスを可視化する。実際の業務を俯瞰し詳細に把握することで、ボトルネックや手戻り作業、マニュアルによる例外処理や、異なるシステム間の不整合などを発見できるとしている。

実データとクニエのコンサルティングの知見に基づき、改善施策の立案やシステム導入の検討などを行うことで、より効果的で短期間での業務改革が可能になるということだ。

主なメリットとして、システム要件定義時における要件漏れリスクを減らし、効果的なシステムの導入、マイグレーションを実現/現場担当者とのワークショップ、ヒアリング工数の削減/実行中の施策が効果的かを判断/受注率向上につながる活動を発見して営業の質を向上/指標の改善(キャッシュコンバージョンサイクル、リードタイム、遵守率など)/DX推進で費用対効果の高い業務を発見し、効果的なRPAを中心とした自動化ソリューションを導入/継続的な業務プロセス改善基盤の実現——を挙げている。

クニエは今後、ERPやCRMなど企業システムとの連携、内部統制、ITガバナンスなどの統制業務、運転資金の管理などの会計・経営管理、設計開発や生産管理などの製造プロセスといったさまざまなインダストリー、サービスラインにおいて、同サービスの拡充を目指すとしている。