Salesforceは12月1日(米国時間)、「Salesforce Signs Definitive Agreement to Acquire Slack - Salesforce News」において、Slack買収の最終合意に署名したと発表した。Slackの株主は2020年11月30日のSalesforceの株価に基づき、Slackの1株当たり26.79米ドルの現金とSalesforceの0.0776普通株を受け取ることになる。これは同日のSalesforceの普通株の終値に基づく企業価値約277億ドルに相当する。
SalesforceとSlackの取締役会は既に取り引きを承認しており、今後SalesforceによるSlack合併が進められることになる。合併はSlack株主による承認、規制当局の承認、およびこれらに付随する慣習的な手続きなどを経て、Salesforceの2022会計年度第2四半期に完了する予定となっている。SlackはSalesforceの営業部門になり、CEOのStewartButterfieldが引き続き主導するという。
SalesforceはCRMプラットフォームとして世界でもっとも使われているプラットフォームのひとつ。Slackはエンタープライズコミュニケーションプラットフォームとして世界中で開発者から経営者まで幅広く利用されている。
Salesforceは同社のソリューションとSlackのソリューションを深く統合する計画で、これにより「新しい働き方のためのオペレーティングシステムができる」としている。Slackは、Salesforce Customer 360の新たなインタフェースとして、Salesforce全体の顧客情報や、他のすべてのビジネスアプリやシステムからの情報に対する人々のコミュニケーション、コラボレーション、アクションの方法を変革するとしている。
また、両社は、ビジネス向けのアプリとワークフローのオープンなエコシステムを作成し、コードではなくクリックするだけで、何百万もの開発者が次世代のアプリを構築できるようにするという。