日立ソリューションズは12月1日、新常態(ニューノーマル)により、物品の取扱量が増大する物流業における倉庫への入荷から、ピッキング、出荷までの業務を効率化できるソリューションを同2日から販売開始すると発表した。

新ソリューションでは、モバイル・コンピュータビジョンの技術で複数のバーコードやQRコードを瞬時に高精度で読み取り、AR(拡張現実)技術で業務システムの情報とリアル空間を組み合わせることができる「Scandit Barcode Scanner SDK(ソフトウェア開発キット)」を活用した、物品の入出荷や検品作業の効率化を実現するという。

  • 入出荷検品を活用した例

    入出荷検品を活用した例

これにより、入出荷時の検品において、複数の物品に貼り付けられたバーコードやQRコードを一括で読み取ることで、物品の個数確認を瞬時に行うことができるほか、業務システムが保持する出荷先などのデータをバーコード上にAR表示して、見える化することで作業者が視覚的に判断できるようになり、作業誤りの防止などの品質確保を可能としている。

日立ソリューションズは、スイスのScanditとScandit Barcode Scanner SDKを従来でのライセンス契約に加えて、今年8月に国内初のパートナー契約を締結。これにより、物流業、小売業、製造業に向けたソリューションを開発・販売するパートナーに対しても、Scanditを提供していく。なお、価格は個別見積もり。