マクニカネットワークスは12月1日、スマート工場化に対して、顧客に投資対効果を明確化するアプローチを開始することを発表した。アプローチ実施に際し、AIや機械学習に基づく解析ソフトウェアを開発する米・ThroughPutと、日本市場における協業検討を開始したこともあわせて発表した。
同社によると、製造現場におけるIoTやAIの活用によるデジタル革新の重要性が高まり、データ取得および可視化等の具体的な取り組みが進められていながらも、現状のスマート工場は小規模な活動に留まっており、具体的な投資対効果が不明瞭でデジタル革新につながっていないという。
同社はこうした課題を解決するため、スマート工場化においてお客様が収集した設備デー タを基に、工程内のボトルネックを検出し、そのボトルネックに対して行ったカイゼン活動による経済効果を算出できるThroughPutのソリューションを活用。顧客のスマート工場化における投資対効果を明確にしながら、製造業のデジタル革新を目指すとしている。
ThroughPutのCEO、Ali Raza氏は次のようにコメントしている。「マクニカネットワークスは、ThroughPutにとって、オペレーショナルテクノロジー(OT)と情報技術(IT)の両方をス マート工場において最適に相互作用させ、より高い生産量や在庫回転率の実現をお客様に提供していく上で必要不 可欠なパートナーと考えております。 ThroughPutとその関係する投資家、アドバイザー含めまして、マクニカネットワ ークスによる、日本の製造業のお客様に向けたスマート工場化とその運用の実現に向けた取り組みに感銘を受けて おり、今後の両社によるデジタルイノベーションの取組みの成功を確信しております。」