デル・テクノロジーズは11月27日、「Dell Technologies Forum 2020 - Japan」をオンラインで開催。冒頭、米Dell Technologies 会長 兼 CEOのマイケル・デル氏がビデオメッセージを寄せ、「現在はコロナ禍の厳しい状況だが、現在ほどテクノロジーが重要な役割を果たしていることはない。デジタル・トランスフォーメ-ションを加速する企業は成功への道をたどっている。デル・テクノロジーはデータ時代の基幹インフラを構築してデジタル・トランスフォーメ-ションを推進していく」と挨拶した。
基調講演では、「デジタル変革の加速」をテーマに、米Dell Technologies プレジデント兼 最高技術責任者(CTO) ジョン・ローズ氏が講演。どのような未来にも対応できる、俊敏性に優れたITの構築についてご紹介した。
ローズ氏は、コロナの影響で、企業ではテレワーク、教育分野ではオンライン授業が浸透し、米国の第2四半期のオンラインの売上は2000憶ドルで対前年比44%増、デル・テクノロジーの第2四半期のコンシューマ部門の受注件数が対前年比79%増という数字を示し、「これらは大きな変化で、あらゆる部分でデジタル・トランスフォーメ-ションが加速している」と分析した。
同氏は時代の変化は予測よりも早く到来しており、今後はエッジ側が主役で、2025年までに全体の75%のデータはデータセンター・クラウド以外で生成されるとした。
そして、同氏はこの高い接続性と可視性を求められるデータ集約型および分散型の未来を可能にするテクノロジーとして、ハイブリッドクラウド、エッジ、5G、AI/ML、データ管理、セキュティの6つを挙げた。
続けて、今後はas-a-Serviceモデルの需要が高まり、人々はそれによってビジネスに集中できるとして、これがデジタル・トランスフォーメ-ションの進むべき方向性だとして、同社が先日発表したProject APEXの重要性を訴えた。
続いて登壇した、米Dell Technologies インターナショナルマーケット プレジデント アンガス・ベガティー氏は「顧客はシンプルなIT 体験を求めている」とし、複雑な運用管理を解消するには、オンプレミスとオンプレミス以外で一貫した運用ができることが重要で、それをクラウドで展開し、シンプルなUIを通して利用できるようにすることが望ましいとした。それはすべてをas-a-Serviceで利用することで、そのためにデル・テクノロジーでは、Project APEXに取り組んでいるとした。
基調講演で、デル・テクノロジーズのメンバーで最後に登壇したデル・テクノロジーズ 代表取締役社長 大塚俊彦氏は、先日発表された、世界中の企業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)の現状と、デジタルの時代におけるビジネスのパフォーマンスを示す同社調査「Digital Transformation Index」の結果を踏まえ、デジタル変革が加速している一方、変革への困難な障壁に直面している回答した日本企業が98%、十分なスピードで変革できていないと感じる企業が69%いることから、アフターコロナを見据え、デル・テクノロジーズはITの競争力強化、xFH(Work From Home)の実現、デジタル競争力の確立、社会インフラの変革IT変革の4本柱で顧客のデジタル変革を支えていくとし、9月に行われた事業方針説明会での内容を改めて説明した。