PHPデベロップメントチームは11月26日(米国時間)、「PHP 8.0.0 Released!」において、PHPの次期メジャーアップグレードバージョンとなる「PHP 8.0.0」の公開を伝えた。
PHP 8.0.0にはJITが導入され、従来のバージョンと比較して実行速度の高速化が実現されている。特にCPUバウンダリな処理で大きな高速化が確認されており、これまでC言語での実装が必要だった部分などをPHPに置き換えることが可能になると見られている。
PHP 8.0.0の主な新機能は次のとおり。
- JITコンパイラ(Just In Time Compilation)
- Union型2.0
- 名前付き引数
- match式
- アトリビュート
- コンストラクタプロパティプロモーション
- Null安全演算子
- Weak Maps
PHP 8.0.0に導入された新機能は比較的モダンなプログラミング言語が備えているものが多い。PHP 7.4で実施された改善や統一性の向上をさらに推し進めるような取り組みも行われている。
なお、これまで許されていた曖昧な書き方がエラーになったり、解釈が変更された部分もある。こうした書き方をしていた場合にはPHP 8.0.0にアップグレードした後でエラーが発生したり、挙動が変更となる可能性があるため注意が必要。
PHPデベロップメントチームは同日、7.4系と7.3系の最新版となる「PHP 7.4.13」および「PHP 7.3.25」の公開も行った。こちらはバグ修正バージョンと位置づけられており、PHPデベロップメントチームはそれぞれの系列のユーザーに対して今回リリースしたバージョンへのアップグレードを推奨している。