古河電気工業と島根県美郷町は、野生動物や自然災害による被害防止のための包括的連携協定を24日に締結。AIを活用し、地域社会の持続的発展に両者が協力する。
島根県の中央部に位置する美郷町(みさとちょう)は、緑の深い山々と、その中を貫く江の川を眺める自然が色濃く残る町。石見銀山で採れた銀の輸送路として発展したそうだが、公式サイトにある写真を見ると一目瞭然、当時の輸送の様子までもが思い描ける。 自然豊かな島根県美郷町では、イノシシなどによる獣害対策に産官学民が自発的に集い課題解決を目指す「美郷バレー構想」を進めているが、ここに古河電気工業が加わる。AIカメラを設置し、野生動物の生息域を把握することで農作物被害低減の方法を検証するほか、豪雨により氾濫することもある江の川をはじめ自然災害の知見もある美郷町と電線をはじめ、1884年の創業以来"伝える" "繋ぐ"で国内外のインフラを支える同社が協力することで、地域防災の進化に寄与していく。