富士ゼロックスは11月26日、東京都港江東区の「豊洲ベイサイドクロスタワー」に国内営業のフラッグシップとなる「センターオフィス」を開設し、12月1日より体感型ショウルーム「Bridge for Innovation(ブリッジ・フォー・イノベーション)」をオープンすると発表した。

移転したのは、新宿グリーンタワーや六本木ティーキューブにいた国内営業部隊約2400名。従業員は10月から順次移転したという。

  • 「豊洲ベイサイドクロスタワー」内のオフィス

「センターオフィス」は豊洲ベイサイドクロスタワーの17~22階部分。1フロア―の面積は約3372.6m2(1,022坪)。同社では、「センターオフィス」を核として、すべての働く場所をITで繋ぎバーチャルな大部屋とみたて、全国の社員同士の円滑なコミュニケーションを実現するとしている。

  • 新オフィスの狙い

フラッグシップオフィスとなる豊洲の「センターオフィス」、各都道府県の主要都市の「ハブオフィス」、地域密着型の営業拠点「スポークオフィス」、駅ナカ等のスポットオフィス(CocoDesk)や自宅などの「サテライトオフィス」の4つに分類し、フレキシブルな働き方に対応する。

  • コロナ禍でのオフィス利用の考え方

このタイミングの移転になったのは、2021年4月1日付で、富士ゼロックスの国内営業部門と国内の全販売会社31社、ならびに富士ゼロックスインターフィールドを統合し、新会社「富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社」を設立するため。

富士ゼロックス 取締役 専務執行役員 阪本雅司(さかもと まさし)氏は、新オフィスを「人が集まるオフィスではなく、情報や知恵が集まるオフィスにしたい。そして、複合機を提供する会社から、お客様の課題を解決する会社になっていきたいと思います」と語る。

  • 富士ゼロックス 取締役 専務執行役員 阪本雅司氏

新オフィスでは、現場と現場が時間や場所に捉われない仮想空間でつながることを目指し、顧客や社員同士のコミュニケーションを強化することを目指したという。

コミュニケーションを強化するために、オフィス内に55インチモニタ8台並べたCollaboration Areaを設置。

  • 大画面を利用したバーチャルコミュニケーションを実践

  • Collaboration Area

また、コミュニケーションを円滑に行うために、すべての会議室にテレビ会議の設備を設置し、ワイヤレスで接続できる環境を整えた。また、会議室の管理システムも新たに導入したという。

  • 大人数でTV会議ができるこのような会議室もある

執務エリアのとなりには、55インチモニタを3台設置した移動式のテーブルや32インチモニタを6台設置した移動式のテーブルが置かれたコラボエリアを配置。

  • コラボエリア

執務エリアにはフリーアドレスの執務席であるオープンデスク、高さ調整ができスタンディングスタイルでの作業もできるヘルシーデスク、2人作業や打ち合わせができるビッグテーブル、ファミレス風のうち合わせスペースであるファミレスブース、1on1やWeb会議、テレフォンブースとして利用可能な1on1など、さまざまなワークスペースが用意されている。

  • 執務エリア

  • 1on1

12月1日からオープンする体感型ショウルーム「Bridge for Innovation」は、「Vector(方向性を見出す)」と「Connect(お客様をビジネスの成功につなげる)」という考え方のもと、顧客の課題に応じて同社の研究開発拠点や国内外の生産拠点を繋ぐことができるほか、「働き方改革」「プロセスイノベーション」「セキュリティー」の3つのテーマで、新しい働き方を体感しながら、価値創出を行う場としている。

  • ショウルームはテーマ別に区画を分けている

  • セミナーができる場所も設置している

  • イメージを体感できるツアープログラムも用意