全日本空輸(ANA)と京浜急行電鉄、横須賀市、横浜国立大学は11月24日、さまざまな理由で移動にためらいのある人々に提供する移動サービスUniversal MaaS(障がい者、高齢者や訪日外国人など、何らかの理由で移動にためらいのあるお客さまが快適にストレスなく移動を楽しめる移動サービス)の実証実験を12月1日~2021年2月28日の期間で行うと発表した。
実証実験は、Universal MaaSのユーザー用アプリとして新たに開発した「ユニバーサルお出かけアプリ」の改善を目的にユーザーに利用してもらい、12月1日の「WheeLog!街歩きイベント in 横須賀」を皮切りに、同アプリを体験できる場を横須賀市内で順次提供していく。
車いすユーザーに加え、さまざまな人にアプリを体験してもらい、アプリの使用感や実際に利用した感想(UI、UX)などをもとに、評価や機能の検証を行う。
昨年度は、ユーザーとサービス提供者双方の課題抽出、それらを解決するための技術・機能の選定を目的として、プロトタイプのモバイルアプリを構築し実証実験を行った。
そして、今年度は、屋内外ナビゲーション機能や自分に合った旅程の作成・保存・サポート手配機能を本格実装するほか、UI/UXを強化し、安心・安全・確実な移動やサポート手配の重要性をベースに、楽しく移動するために自分に合った移動体験をつくることを目指す。これにより、社会実装に耐え得る品質のモバイルアプリの構築を目標としている
ユニバーサルお出かけアプリは「自分に合った移動体験をつくる」をテーマに「安心・安全・確実」「サポート手配」をキーワードに据えて開発。同時に、ユーザーの移動体験を実現させるために、サービス提供者側の業務オペレーションの円滑化やコスト削減を目指した、サービス提供者用「ユニバーサルサポートアプリ」の開発も行っている。
ユニバーサルサポートアプリはユーザーがユニバーサルお出かけアプリに登録し共有を許諾した属性情報・サポート希望内容・旅程・位置情報などを確認することができるほか、ユーザーの位置情報をもとに空港や駅、施設/店舗に接近した際には通知を受け取ることが可能。将来的な業務改善、コスト削減、サービス品質向上につなげるため、引き続き開発を進めている。