エヌシーイー、新潟交通、日本ユニシス、長岡技術科学大学は11月24日、共同で新潟市においてMaaS(Mobility as a Service)実証実験を12月1日から実施すると発表した。実験では、新潟市住民向けMaaSアプリ「りゅーとなび」にて、ルート検索機能および市内商業施設などで利用できるクーポンを提供する。
実験において、エヌシーイーが全体の統括、MaaSアプリから得られたデータの分析を、新潟交通がクーポンを企画、市内商業施設などとの折衝、新潟市住民へのプロモーションを、日本ユニシスがりゅーとなびの開発・運用をそれぞれ行う。
今回の実証実験は、地域事業者の協力を得ながら、複数の移動手段、移動目的と移動手段を統合的に利用者に提供し、利用者の利便性を高めることで、地域内の移動総量を増やすことや公共交通利用への行動変容を促すことに対する効果を検証、新潟市中心部のさらなる活性化施策の立案に役立てる。
2019年度に構築した仕組みを活かし、新潟市が注力している都心部の魅力向上を狙いとしたまちづくりに資するデータ取得・分析・連携に取り組むほか、交通事業者の採算性向上とデータ提供を促す、データ利活用ビジネスモデルの構築を目指す。
実証実験では、まちづくりへのデータ利活用として、ユースケース(1)まちづくりの効果計測、ユースケース(2)まちなか周遊行動分析による連続性の高い歩行空間の検討、ユースケース(3)マルチモーダルなデータの利活用を行う。