川崎重工業は23日、同社が進めるAI活用のライダーサポートシステムの国内公道での実証実験を開始したことを発表した。
AIやクラウドを活用するライダーサポートシステムは、モーターサイクル側からの情報とインターネット上の情報を用いて航続可能距離や目的地の天候などライディングに役立つ情報が対話でやりとりできるもので、愛車の情報がAIを通じてライダーと繋がることになる。スマートフォン上に3Dで走行ルートやライディングの様子をビジュアル化することも可能でスピードや車体の傾斜"バンク角"も再現、自身のライディングやツーリングの様子を新たな形で記録できるものだ。
システムは同社の社内実験を経て、国内公道で実用性を確認する最終段階に進んでいる。特設サイトも設置されており、データを活用したさらなる進化を期待させる動画も掲載されている。"ライダーの個性を反映した唯一のマシンに進化していく"との言葉があるが、データと連動してパーソナライズされていく愛車はとても魅力的なものだ。なお、システムは既存の同社製品の一部でも使用可能になる予定。