インターネットイニシアティブ(IIJ)は11月24日、ASEAN地域で展開しているファイアウォールの運用監視アウトソースサービス「IIJ Firewall Management Service(IFMS)」に、Palo Alto Networksの次世代ファイアウォールの運用監視サービスを追加し、提供を開始した。
IIJグループのタイおよびインドネシアの海外現地法人であるIIJ Global Solutions(Thailand)とIIJ Global Solutions Indonesiaが、Palo Alto Networksとマネージドセキュリティサービスプロバイダ(MSSP)のパートナー契約を締結し、両国の日系企業を中心にサービスを展開する
MSSP契約は、同社製品の運用実績やスキルが認められたサービスプロバイダーに対するパートナー契約で、IIJは日本国内ですでにMSSPパートナーとして運用実績があることから、今回ASEAN地域でも契約に至った。IFMSは、社内に設置したファイアウォール機器をIIJがリモートで運用管理する月額サービスで、機器の導入から運用設計・監視、通信の異常検知、保守までをセキュリティ専門エンジニアが一貫して対応する。
ファイアウォール機器は、最新のファームウェアへの更新やネットワーク構成の変更に伴う設定変更、ポリシー変更など日々の運用が重要であり、同サービスでは現地エンジニアが機器を運用し、日系企業は国内の本社が推奨しているセキュリティの運用および監視レベルを海外の拠点においても同等に維持できるという。
新サービスは、IIJのタイおよびインドネシア現地法人が販売し、現地でのサービス運用はIIJ本社で教育を受けた現地に常駐するセキュリティ専門エンジニアが、Palo Alto Networksの認定技術者資格を取得し運用を行う。
今後、タイとインドネシアで大規模な工場や支店を展開している日系の製造業、流通小売業、金融業を中心に2年で100社の導入を目指す。価格は個別見積もり。